「も~、なんで、なんで、早く逃げないんだよっ!!!」

氷鬼が盛り上がる午後。
せっかく凍ってたりっくんにタッチして逃げられるようにしたのに、
スタートダッシュが遅れて、またすぐ鬼にタッチされてしまった・・・。


地面に座り込み、地面をたたき、涙を流してくやしがる、あっくん。

作戦を練って、捕まらないように工夫して、全力で走って助けにきたから、
ホントに、ホントにくやしかったんだ。


追いかけている時、ぎゅんっと加速して、筋肉にぐっと力が入る瞬間が好きだ。
みんなの走るスピードは、年齢を重ねるほど早くなり、
斜面もものすごい速さでかけのぼっていく。

と、氣持ちが先走り、体がついていかずに、ズッコケる子も。

「今、ちょっと空、飛んでたね」と、痛い膝小僧をさすりながら、笑う。

超低空飛行だったけどね・・・。


「もうだめだ~、疲れた~。」

地面に大の字に、あおむけに倒れる、ふっくん。

ものすごい勢いでみんなを追いかけたからね。


こんな寒い日に、一枚、また一枚と上着を脱ぎ捨て、汗だくで走り回る。
抱きついてきた子の心臓は、ものすごい速さで脈を打っていた。

あ~、走るって楽しい!

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