「ひっ、ひっひっひ」

「あ、魔女の笑い声がするわ。」

「ひっ、ひっひ」

「あ、ホントだわ。聞こえたわ。」

魔女に魔法をかけられて(たぶん)、腕に鍵がかかってしまい、
胸の前に腕を交差したまま、森を歩く。

しかも、魔女の笑い声も、自分たちで!

「あっちから笑い声がするわ。」

(腕が動かないので)体をひねって、指さす方を見て、耳を澄ます。


「じゃあ、魔女になろ?」

と、楽しくなったらっちゃんが提案すると、ひっちゃんは、

ひ:「いや。」

ら:「なんで?魔女になってくれなかったら、たたくよ」

ひ:「でも、いや。たたいても痛くないから、大丈夫。」

ら:「じゃ、つねるよ。痛いよ。」

ひ:「いや。つねってもいいよ。」


・・・

しばらく考えて、

「ひっ、ひっ、ひ。  あ、また魔女の声が聞こえたわ。」

と、魔女と逃げる役の2役をどちらもやることに切り替えた、らっちゃん。


すると、
「新種のポケモンが現れた!あいつは、魔女の声が聞こえるらしい!」

と、そっくんとこうくんが走って教えに来てくれた。

魔女から逃げるために、森を駆け下りるみんな。


向こうの方で遊んでいた子が、竹を吹く音がすると、
「あ、魔女の笛が聞こえたわ、近くにいるわ!」と、他の子の遊びも混ぜて盛り上がる。


自分の意見を提案してみたり、却下されたりを繰り返して、
物語はどんどん展開していく。
遊びの中で、現実をつくっていく練習を、知らず知らずにしているんだな~。


DSCN0404


DSCN0407


DSCN0394


DSCN0409