「はい、こちらにお座りください」

お母さん役のは~ちゃんに、唐揚げの材料になる、
手ごろな石探しを頼まれて、戻ってきたら、なぜか我が家は美容院になっていた。


「素敵な髪形にできますよ」

「この魔法の粉で、何でも望みがかないますよ」と、店主のは~ちゃんが言うので、

「じゃ、空を飛べるようにしてください」とお願いしたら・・・


は:「それはできません」

あ:「えぇっ、さっき何でも叶うって言ったじゃないですか!」

は:「だって、空を飛んだら、この美容院がぶっこわれてしまうじゃないですか!
   だから、飛ぶのはダメなんです。」

なんて、現実的なストーリー!


は:「魔法の粉は、洋服の色を変えることもできるんですよ。
   ほら、ここはエメラルドグリーンに、ここは、水色になってきたでしょ。」


あじめの緑の長袖の部分に、白い砂をかけ、すり込んでいる!!
紺色の半袖部分にも、すり込むと、なるほどどちらも白っぽくなってきてる。


「お母さん、私も手伝うわ」

子だくさんの美容院では、働き手がたくさんいるらしい。


「こちら、三つ編みにしますね」と、子ども役のひ~ちゃんが髪を結い始めると、

「唐揚げも食べられますよ」と、膝の上には、お皿に乗った熱々の唐揚げ(石!!)。


「え~、美容院で唐揚げを食べたのは初めてです!」と言うと、

「そうなんです、うちは、特別なんです★」と店主はにっこり。


どんどんと展開する遊びは、たった一度きりのことが多い。
本当に、毎瞬が特別だな~と思う。

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