「わ、見て~」

雨の日のお楽しみ、川づくりが盛り上がっている中、
しゃがみ込んでいたこうくんが、歓声をあげる。

「見て見て、色が変わった!」

視線の先には、2センチ弱くらいの小さな甲虫。

濁り水を全身にかぶっていた彼(彼女?)に、雨粒がポトっと落ちて、
体の半分から、濁り水が流れ落ち、きれいな体の色が出てきたのだ。

くすんでいた体の色が、1粒の雨粒のおかげで、キラキラに。

食い入るように小さな目が見つめる中、キラキラ虫君は、
もそもそとランウェイをゆっくり歩いていきました。


「今度は、形が変わった!」

今度は、水たまりに島として置いた泥団子に、雨粒があたって形が崩れる。
水たまりに、崩れた土の塊が、またおもしろい形をつくる。


空からじゃんじゃか雨が降る中、ここまで1粒の雨に注目している人間が、
今、この時に、何人いるかなぁと思ってしまう。
意識しないと見えない世界、教えてくれて、ありがとう。

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