トンネルの入り口で、
小さな器に水を持ってきて、ジャバ~。
繰り返していた、は~くんに、
通りかかったそ~ちゃんが、
「何してんの?」
「ここ、工事してるねん」
「ふ~ん」
「そ~ちゃんは、何してんの?」
「あじめちゃんを驚かそうと思ってるねん」
と、抜き足差し足。
それぞれに、楽しみを見つけて遊びこみ、
それをまたそれぞれに、ジャッチすることなく、
あぁ、彼はこれをしているんだと認めるだけ。
一緒に遊ぶのももちろん楽しいけれど、
それぞれの時間を楽しんでいる空間、会話を、
あじめはトンネルの反対側でうれしく聞いていました。

